一般社団法人
日本歯内療法学会
Japan Endodontic Association
事前登録者10名、当日参加者5名、計15名の先生が参加されました。
東京歯科大学生理学講座 澁川義幸准教授、日本歯内療法学会指導医で金沢市にてご開業の松永健嗣先生を講師に迎え研修会を開催した。開会式にて第38回日本歯内療法学会学術大会大会長 古澤成博先生(東京歯科大学歯科保存学講座教授)よりご挨拶ならびに学術大会開催についてご説明があった。
澁川義幸先生からは『象牙質 / 歯髄複合体に生し゛る歯痛の分子細胞基盤:最新の知見から』 として象牙質痛・歯髄痛のメカニズムを基礎的なところから最新の情報を含めて分子生物学的に解説して頂いた。特に象牙質知覚過敏症での動水力学説の新説や象牙芽細胞の水酸化カルシウム製剤やMTAの作用により反応性象牙質形成されるのはTRPA1チャネルが関与しているなど興味深い講演だった。
松永健嗣先生からは『補綴修復を考慮した歯内療法』として講演して頂いた。口腔内全体を見据えた歯内療法の解説で、髄室開拡からジルコニアによる補綴まで多岐にわたるであった。髄室開拡・根管形成は歯種ごとに特徴が決して歯軸の中心とは限らないなど重要なアドバイスがあり、臨床において参考になる内容であった。
日本歯内療法学会研修委員・東京歯科大学歯科保存学講座医局員を中心とした先生方にご協力頂き、的確でスムーズな会場運営を行うことができた事を感謝いたします。