一般社団法人
日本歯内療法学会

事後報告

　台風の雨天の中、参加者6名は定刻に揃い、小林千尋先生を講師に迎えてデモコース２が１３時から開始された。冒頭の講義では、臨床症例を提示して歯内療法の予後的な評価と『根管洗浄』についてその理論をご教授戴いた。講師考案の吸引洗浄法をデモで透明根管模型を用いて洗浄の効果を実演。後半の下顎第一大臼歯抜去歯を用いたデモでは、マイクロスコープをモニターに映してユニットで行った。天蓋除去の方法から、根管形成は手用ファイル、ニッケルチタンファイル（レシプロック）でこと細かく、楽しく手技を説明して戴いた。吸引洗浄法の後にはヒートガッタ―による根管充填。今回も盛り沢山な内容であり、少人数制で詳細な解説とデモは参加者にとって歯内療法の臨床に一層の理解が深まった事と考える アンケートの一部を以下に記載する。

・いままで軽視していた根管洗浄をしっかりすることで歯内療法に予後が大きく左右され ることに驚かされた。
・根管洗浄に時間をかけて行ってから根充をすると、根管側枝に入り易くなることがわかった。
・手技が間近で見る事ができて、さらに解り易く細かなお話も伺えてとても勉強になりました。