一般社団法人
日本歯内療法学会

事後報告

　快晴の9月28日土曜日に西東京市天野歯科医院にて関東支部会副会長小嶋壽先生を講師に迎え、デモコース研修会を開催した。駅から離れた住宅地の中の会場にもかかわらず、参加者１２名は定刻に揃い13時から開始された。研修概要は以下の通りである。
抜去歯左下6番、湾曲した近心頬側根管を用いて実際の診療室でユニット・器材を用いてデモストレーションを行った。近心操作をベースにした天蓋除去から始まり、エンド三角の除去法では『近心頬側内壁』を頬側1mmの歯質を確保しつつ直線形成の重要性を解説。肉眼治療の実際と根管口付近を仕上げただけで根尖に届かなかったパイロットファイルが簡単に根尖に届いたのを目の当たりにした参加者は驚きの様子であった。そして、ＴＫロングバーと根尖付近をニッケルチタンファイルで規格形成して仕上げた。また、薬液を使わない音波による根管洗浄・イオン導入法による消毒法を見せた。治療期間中の根管内の汚染を防止するための仮封法、2重仮封法の手順を見せて戴いた。最後にパックマックで加圧根管充塞して終了。その一部始終をマイクロスコープと口腔内小型カメラ、デジタルエックス線企画装置を利用した講義は参加者にとって充分に理解できたことだろう。